今沢基地の歴史
1945(昭和20)8 終戦後、連合国軍により接収
1952(昭和27)7 海上部分を「陸軍訓練区域(乗下船及び積込積下訓練区域)として米軍に提供
1953(昭和28)10 陸上部分を「沼津乗下船及び積込積下訓練区域」として米軍に提供
1957(昭和32) 横田第5空軍水難救助訓練場に施設提供(昭和35年までに施設完成)
1961(昭和36)1 陸上部分及び海上部分を「沼津海浜訓練場」及び「沼津乗下船及び積込積下訓練区域」と名称変更
1963(昭和38)10 第2進入路及びキャンプ用地を追加提供
1964(昭和39)4 「訓練の種類」に救難訓練を追加及び「漁業及び航行に対する制限」を訓練期間中、本区域の漁業、航行、立ち入りを禁止する旨、使用条件を変更
1975(昭和50)5 沼津乗下船及び積込積下訓練水域の表示変更


今沢基地監視・反対運動の歴史

1952(昭和27) 地元漁業者の陳情「沼津海上演習場の計画撤回に関する陳情書」(8月)
1954(昭和29)〜
1955(昭和30)
沼津漁業協同組合長、今沢区長、沼津市長の陳情、使用協定
1958(昭和33) 今沢区「演習地の返還について」沼津市長宛「抗議文」
東富士演習場沖縄の米第3海兵師団管理下になる
1962(昭和37) アメリカラオスへの軍事介入の際東富士から戦車大隊2000名LST3隻で直接台湾に出動(5月12〜13日)
沼津商業高校平和委員会、今沢基地調査(7月)
沼津市平和委員会結成(9月22日)
キューバ危機に際して第3海兵隊出撃今沢監視行動
米海兵隊2500名演習を東富士での演習を中止して出動(10月24日)
アジア不戦国際連帯行動今沢基地抗議(全県より300名))(12月
1964(昭和39) 米軍撤退、沖縄・小笠原返還、アジア共同行動
「4・28全国統一行動 静岡県民集会」(今沢約1000名内沼津200名)
1965(昭和40) 「ベトナム戦争をやめさせる会」発会式
1966(昭和41) 全県基地調査(今沢基地20名)
東富士演習場で2週間ゲリラ演習をして54台車両をLSTに積みベトナムへ(4月16日)
1967(昭和42) 東富士演習場で富士山登山道越えの実弾演習をした300名2隻のLSTに戦車・自走砲・車両数十台を積みベトナムへ出動(6月20日)
沖縄米海兵隊の実戦演習に抗議し東富士・今沢基地の撤去を要求する統一行動
基地撤去のビラ(今沢全戸)・ポスター、立看板、今沢区長との懇談、対市交渉など
パンフ「アジア侵略の前進基地今沢」発刊
1968(昭和43) 塩谷六太郎沼津市長「今沢訓練場撤去要請書」提出(7月)
1969(昭和44) 安保破棄・沖縄全面返還・東富士、今沢基地撤去現地調査行動(4月、6月)
今沢地区調査活動(9月)
沖縄第3海兵隊第1陣演習再開(9月)
沖縄第3海兵隊第2陣上陸抗議行動(10月)155ミリ榴弾砲、隊員400名
国際反戦デー(今沢海岸300名)
1970(昭和45) 国際反戦デー沼津地区集会(四者共闘1000名)(10月)
今沢基地抗議行動(12月)
ベトナム人民支援街頭行動(今沢基地写真展示)
今沢忘年会(今沢基地にて18時〜翌朝まで)(12月)
1971(昭和46) 今沢海岸における米海兵隊戦車突入事件(1月15日)重戦車16台、海兵隊700名
今沢基地戦車突入事件緊急抗議行動(1月22日)
今沢基地事件現地調査真相報告会(松長公会堂50名)(1月29日)
第3海兵隊戦車突入事件糾弾、東富士・今沢基地撤去緊急集会(200名)(2月2日
3・1ビキニデー、東富士・今沢基地特別行動(全国代表基地調査)(3月1日)
ベトナム侵略戦争反対、東富士・今沢基地撤去沼津集会(今沢基地150名、3月28日)
パンフ「今沢からの報告」発刊(8月1日)
今沢米軍出動抗議集会(100名)(9月2日)
米軍上陸監視行動(9月17日)
今沢米軍出動抗議行動(9月26・27日)
10・21国際反戦デー沼津地区集会(1000名)
1972(昭和47) 東富士・今沢米軍自衛隊調査行動(3月2日)
今沢基地抗議集会(4月27日)
沖縄全面返還要求宣伝行動(四者ビラ撒き)、沼津地区集会など
M48違法輸送を阻止する座り込み抗議行動(8月9日)
沖縄米海兵隊の演習中止をかちとる今沢海岸での決起集会(四者共闘200名、8月15日)
海上自衛隊接岸訓練抗議行動(全県100名、泊り込み300名、テント27)9月6日
米軍(第27陣)・自衛隊接岸訓練抗議・違法輸送阻止・ベトナム侵略戦争反対・安保条約破棄県民統一行動(今沢海岸1200名)9月7日ー 波打ち際作戦と車両チェック闘争、前夜からの徹夜の泊り込み
米海兵隊北富士演習場違法輸送阻止山梨・静岡共同行動(9月14日)
須走口米海兵隊移動阻止抗議行動(10月2日)
今沢基地周辺住民への働きかけ(50名)10月7日
今沢米第3海兵隊出動抗議(四者共闘50名)10月19日
国際反戦デー沼津地区集会(800名)
米第3海兵隊第28陣上陸抗議(100名)10月28日
1973(昭和48) M48戦車搬送抗議、ベトナム侵略戦争反対・今沢基地撤去県民集会(500名)1月
目で見る安保学校(今沢200名)
市四者街頭行動(8月6・9日)
国際反戦デー(四者共催1000名)
1974(昭和49) 米軍上陸演習監視(20名)2月15日
街頭宣伝行動(3月〜12月)
米軍上陸演習抗議行動(四者50名)
パンフ「今沢からの報告」出版
米軍原子砲203ミリ今沢上陸抗議行動、9月11日
「原子砲持ち込み反対、東富士・今沢基地撤去」緊急抗議行動(40名)10月10日
国際反戦デー沼津地区統一集会(200名)10月21日
今沢監視行動(県、市四者、ベトナム反戦米兵の会)10月25日
「原子砲持ち込み反対、東富士・今沢基地撤去」自動車パレード(全県50台)11月4日
1975(昭和50) 街頭宣伝行動(1月〜12月)
今沢平和塔供養祭(毎月15日)
今沢監視行動(10名)2月2日
今沢監視行動(5名)2月9日
今沢監視行動(5名)4月6日
ベトナム人民勝利、4月30日
今沢監視行動(5名)5月11日
米海兵隊今沢上陸(800名、カンボジア侵入部隊)
今沢米軍演習監視行動(15名)6月11日〜15日
「目で見る安保学校」7月12日〜13日
ベトナム人民支援募金(廣井氏上京上納153,377円)7月27日
米海兵隊1000名上陸抗議行動市民宣伝、9月4日
ゴムボートによる米軍接岸演習、監視行動(5名)
米軍上陸演習監視行動(5名)11月15日
米軍今沢演習監視抗議行動(10名)11月17日〜21日
基地調査宣伝行動(5名)12月15日
1976(昭和51) 今沢出撃演習反対抗議集会(市四者60名)2月3日
平和塔供養祭ゲート工事調査、2月15日
今沢への平和行進、今沢原爆写真展、2月24日
平和行進(沼津市に対し核持込禁止の立看板要請)5月25日
街頭宣伝行動、6月〜9月
今沢米軍演習監視行動(10名)6月17日・18日
「核兵器持ち込むな」の立看板今沢に設置、8月15日
今沢米軍演習監視行動(7名)10月15日〜17日
今沢平和塔統一行動(50名)10月15日
国際反戦沼津地区統一集会(1500名)10月21日
1977(昭和52) 今沢米軍演習抗議集会(県主催100名井出市長挨拶)2月6日
街頭宣伝行動(市四者8〜15名)2月〜11月
今沢監視行動(5名)6月13日
今沢上陸演習監視行動(10名)8月3日〜12日
被爆者支援・今沢基地撤去市民集会(200名、井出市長挨拶)
沼津市国道1号バイパス米軍トレーラー暴走事故,老婦人死亡、8月25日
暴走事故に対して富士防衛施設局への抗議行動(10名)8月27日
横浜緑区ジェット機墜落事故に対するステッカー、看板張り(10名)9月27日
米軍上陸演習監視行動(5名)10月3日〜8日
10・21国際反戦デー沼津地区集会(1000名)
1975年以降 1975年ベトナム戦争人民勝利以降、月1回位の割りで演習継続されているが、詳しい記録が残されていないので不明。
1980年、日米合同陸上演習(東富士・今沢)で開始
1992年、今沢での最後の米軍演習


LCAC基地になる流れ

1998(平成10) 呉に超大型輸送船「おおすみ」と強襲揚陸艦LCAC(Landing Craft Air Cushoned)
エアクッション型揚陸艦2基配備(3月)
地域防災訓練に備えての事前訓練(前防衛政務次官栗原裕康代議士参加)
11月24日
今沢地域防災訓練にLCAC参加、12月6日
12・15〜17 LST演習
 
1999(平成11) LST「さつま」演習1月28日
LST演習6月2〜4日
「沼津海岸の揚陸訓練拠点化」防衛施設庁前向きーー7月17日付静岡新聞報道
前防衛政務次官栗原裕康衆院議員(自民東海比例)、斉藤衛沼津市長同行、海上自衛隊の新鋭大型輸送艦「おおすみ」による防災訓練および人員、物資の陸揚げ訓練の拠点として沼津今沢海岸の同自衛隊沼津海浜訓練場を活用することの可能性を大森慶治防衛施設庁長官に打診。
LST4152「おじか」、4103「ねむろ」、4154演習
LST演習、12月8日
2000(平成12) LST演習、2月8日
LST演習、4月12日
LST4152「おじか」演習、沖に他1隻、小型舟艇2隻、5月10日
LST演習、6月20〜22日
LST4152・4153 板妻「災害派遣」横断幕のジープ参加、8月5日
「陸・海・空合同は初めて」ジープ運転手の言。
LST4103「ねむろ」4153「さつま」演習、9月16日
LST演習、12月1〜3日
2001(平成13) LST演習4152「おじか」4153「さつま」、護衛艦102「はるさめ」小型舟艇2隻
 5月23日、24日、25日
LST演習4152「おじか」4153「さつま」 9月19日
LST演習4103「ねむろ」4153「さつま」 11月8日
今沢自治会に対する横浜防衛施設局からの説明会 12月
今沢演習場の使用変更
海上自衛隊による共同使用(当日配布文書より抜粋)
 「現在、米軍内部の事情により海兵隊から海軍に管理権移管の事務手続き中、今 後キャンプ富士から米海軍横須賀基地に移管予定。海軍移管に伴い、海上自衛隊 の使用について、日米両政府間で共同使用するよう当局に要請」
海上自衛隊の輸送艦の老朽更新
 「在来型輸送艦の老朽化により逐次「おおすみ」型輸送艦に更新され、平成15年
 (2003)までに「おおすみ」型輸送艦3隻体制で運用確立。現在、1番艦「おおすみ」 が平成10年(1998)3月就役、2番艦「しもきた」が平成14年(2002)3月
 3番艦「くにさき」が平成15年(2003)3月就役予定。」
今後の海上自衛隊の訓練計画(最大使用日数)
 「・・・おおすみ型が16日が48日になり、在来型10日を加えて58日になる。おおすみ 型輸送艦への更新に伴い、従来型輸送艦の訓練に加え「おおすみ」型輸送艦に積 載されているLCACの運航要員の操縦技術の維持・向上のため、LCACの訓練が  増加」
2002(平成14) LCAC騒音調査(演習通報なし)
演習通報(4月17日、演習中止)
LCAC演習、5月29日(乗員証言 呉からきてこの演習が終わると硫黄島へ向かう)
演習通報(7月15日、演習中止)
LCAC演習、9月2日
演習通報(10月7日、演習中止)
閣議決定「インド洋への派遣延長に「おおすみ」参加。2月以来今沢で演習。」
 11月19日
2003(平成15) 輸送艦「しもきた」LCAC演習、5月30日
輸送艦「しもきた」LCAC演習、9月8日
輸送艦「しもきた」LCAC演習、11月13日、(東富士での砂漠演習が加わっていると自衛官の言」
2004(平成16) 輸送艦「しもきた」LCAC演習、2月6日
輸送艦「くにさき」LCAC演習、6月2日
輸送艦「くにさき」LCAC演習、11月22日
2005(平成17) 輸送艦「おおすみ」LCAC演習通報、風雨強く当日中止(一度だけ隊員を乗船のため上陸)
映画ロケのためLCAC上陸、11月10日
2006(平成18) 横須賀米軍基地バウ大佐と沼津市面会、「米軍訓練について」、2月2日
輸送艦「しもきた」LCAC演習、2月8日
米艦船「フォートマクフェンリー」積載LCAC演習、2月9日
輸送艦「しもきた」LCAC演習、5月23日
  5月25日、長崎佐世保、原子力空母(リンカーン)入港、日米合同訓練公言
         高知・静岡(清水)に随伴艦入港
輸送艦「おおすみ」LCACと陸自板妻34普通科連隊演習(海自と陸自の連携訓練)
  8月23・24日
輸送艦「くにさき」LCACと陸自武山31普通科連隊演習、9月4日

2007(平成19) 輸送艦「おおすみ」とLCAC2102と2106の演習、2月5日
 (呉の会員からの情報――2004・4・1より輸送艦、エアクッション艇隊に新編成との  事。輸送艦とLCACが一体となった海外殴りこみ艦隊の運用を大きく拡大)
演習通報(演習は延期)3月6日
「訓練ではないという演習通報」我入道〜今沢曳航演習、5月16日
  実際にはもっと南で淡島あたりから出て、輸送艦2002、大諏訪に接岸
   (基地以外の公海での演習の目的か?)
輸送艦「おおすみ」とLCAC2101、2102の訓練、5月23日
  海上自衛隊四駆を使っての積み込み積み下ろし訓練
  県下各地の防災局職員見学
  5月27日、安倍川連合水防演習(複合型災害防災実働訓練)
輸送艦「おおすみ」とLCAC2101と2102の演習、8月22・23日
  8月31日、防災訓練を前に南伊豆弓ヶ浜海岸でLCAC演習
輸送艦「おおすみ」とLCAC2101、2102演習、中央即応集団ジープ6台参加
  12月5日今沢LCAC演習に最新鋭陸上自衛隊「中央即応集団」の部隊が参加!
2008(平成20) 2月6日今沢LCACに静岡県職員等が乗り込み演習参加

5月21日平和行進が御殿場から今沢まで着いたその日、海上自衛隊のLCAC演習が行われました。

8月21・22日、LCAC演習。輸送艦「しもきた」とLCAC2103と2104による演習でした。
21日には輸送艦「しもきた」は沼津港近く(基地区域外)、千本浜に錨をおろし、陸上自衛隊のヘリコプターが「しもきた」デッキへの離着陸訓練を同時に行った。
陸上自衛隊幹部3名、消防の関係者と浜に視察に来ていた。
22日午後ヘリコプター演習が行われるという情報があったので監視したが、輸送艦は富士方面に移動していて、眺望も悪く確認できなかった。
後日、県と交渉の折、県の職員も21日のヘリコプター訓練を目撃し、「演習通報外の演習だと、自衛隊側に申し入れ、22日のヘリコプター演習は行われなかった」との報告をうけた。
ヘリコプター離着陸演習は、東富士演習場で同時に行われていた総合火力演習と関連しての演習だったのでは?
海水浴シーズンで監視台の目前で行われた演習で、大変危険!

12月2日 LCAC演習 自衛隊協力会(長野、山梨、静岡、神奈川)数十名乗船!
 母艦「しもきた」まで行き、昼食をとって、お土産までもらって昼過ぎ下船しました。
 基地の入口には「長野自衛隊本部協力会 イベント受付」の幟旗も。
 何時から、LCAC演習が「イベント」になったのか?
 今回の演習には、ゴムボートも使われ、乗員は5名、かなり早い速度で走り、海上を  旋回したり、わざと転覆させ、乗員を真冬の海に落とし、よじ登ってくる演習も。
2018(平成30)
10月23日・24日に行われた「軍事費削ってくらしと福祉・教育の充実を求める国民大運動(通称静岡県民大運動)で県から出された回答による平成29〜30年の今沢演習の数
平成29年5月27日(土)9:30〜20:30 輸送艦「くにさき」LCAC2隻
平成29年8月21日(火)8:00〜21:00 輸送艦「おおすみ」LCAC1隻
平成29年9月5日(火)7:00〜21:00 輸送艦「くにさき」LCAC2隻
平成29年11月12日(月)13:00〜18:00 輸送艦「くにさき」LCAC1隻
平成30年7月21日(土)7:00〜21:00 輸送艦「おおすみ」LCAC2隻
平成30年5月27日(日)6:00〜21:00 輸送艦「しもきた」LCAC2隻
平成30年7月7日(土)〜8日(日)6:30〜8:00 輸送艦「おおすみ」LCAC2隻

沼津今沢海浜演習場は今のところ米軍に使用は見られないが自衛隊14旅団が16式機動戦闘車(護衛艦積載のLCAC)を使用しての揚陸訓練をしているが100キロも出る新型の16式機動戦闘車を使っての上陸訓練はどこへの上陸ヲ想定しているのか?
回答:14旅団の16式機動戦闘車はどこへの上陸訓練か想定していない。
(東富士演習場での秋の火力演習で披露された。平和委員会確認)

台風で中止となった沼津今沢での日英統合水陸両用作戦訓練は、輸送艦「しもきた」と英国海軍強襲揚陸艦「アルビオン」を母船とし、どこに上陸する目的だったのか?
回答:英国軍がわが国で共同訓練する理由は、国際法上一般に外国軍隊が他国の領域で活動するためには当該両国の同意が必要であり英国軍がわが国で訓練できる根拠は我が国が支持すること。

「アルビオン」は北朝鮮の瀬取りを防止するために「安保理」の決議に基づき日本近海に来ていた。自衛隊との共同訓練はいかがなものか?
回答:日英共同訓練は我が国の防衛上必要なものと考えている。

今回の今沢基地での日英共同訓練と、富士学校及び北富士及び王城寺原を使用する日英共同訓練との関連性は?
回答:今回の今沢基地での日英共同訓練と、富士学校、北富士、王城寺原での日英共同訓練は特に関係ない。

今沢海岸にて 瀧田恵夫氏提供